Wednesday, May 19, 2010

ソフトバンク:理想的な家族の再定義

今週は、ソフトバンクの広告について書きたいと思う。ホワイトプランを促進するためのソフトバンクのキャンペーンは依然として、好調だ。キャンペーンの目玉としては 上戸彩主演のコマーシャルを制作し、日本の国民に「予想外な家族」を浸透させた。 顧客にインパクトを与えるために、ソフトバンクは少し可笑しく、ばかばかしいCMを作っているに違いないが、同時に少し日本家族の範囲を再定義していると思う。
このCMの家族は、ある程度典型的な日本家族を反映している。例えば、母親は主婦だし、お兄さんやアヤは仕事をしているのに、まだ実家に住んでいる。お父さんはしばしばいたずらして、お母さんに叱られる。お兄さんはスーツを着て、親孝行する。アヤはソフトバンクに勤め、食卓に座ってお母さんと喋ったり、祖父を訪ねに行ったりすること等だ。しかし、ここからが典型的な家族と大きく異なるところだ。父親は犬であり、お兄さんは礼儀正しい黒人だ。保守的な価値観を保ちながら、このマーケティング戦略は日本の家族を再構成している。具体的には、愉快な家族をイメージするために、典型的な家族の要素としてのサラーリマンの父親と兄を排除し、そのかわりに権力を持たない外国人のお兄さんと犬のお父さんを活用した。奇妙なことにお母さんが一番権力を持っている。
ソフトバンクがこの戦略を選択したのは、家族の概念でアピールをしながら、父親の絶対的な権力のような家族の中のマイナスイメージを回避できるからだ。特に強い家父長制家族に対して日本人が持つ悪い思い出等を避け、おとぎ話のような家族を作った。この戦略は家族の中で財布のひもを握る母親に直接アピールをする。家族ホワイトプランは家族向けの通話プランなので、ソフトバンクを選べば、もっと家族と電話で話せ、家族との関係を強化できるというメーセンジを伝えている。 CMは更に親しい家族関係を作りたい母親をターゲットにし、母親の感情にアピールしている。

株価分析:フォグバーの成功

今週のポストとしては、資生堂フォグバーの業績を評価するため、株価の情報を分析したいと思う。 資生堂の株価の推移からフォグバーが成功したことが理解できると思うが、外的な影響(例えば、リーマン ショック)を削るために、資生堂の競合会社、マンダム株式会社(ギャツビー)とコーセー株式会社の株価と比較する。この三つ社を選んだ理由は、同じ市場で競争し、マンダムもQUICKMOVINGMISTという商品で直接資生堂に挑戦したため、業績比較から資生堂フォグバーの売り上げ、フォグバーのマーケティング戦略の効果が分かりやすいからだ。
資生堂:Blue
マンダム:Green
コーセー:Red

このグラフは2005年から株価を示している。資生堂は青、マンダムは緑、コーセーは赤だ。資生堂はTsubakiというシャンプーの売り上げで競合会社を引き離していた。 そして、リーマンショックが起こり、2008年に資生堂とマンダムの株価は下落した。2009年の後半に資生堂はフォグバーを発売し、段々株価が上がってきた。マンダムの株価も2010年の後半は上昇したが、横ばい状態に続いている。これからフォグバーのおかげで資生堂は男性の整髪料市場の大部分を占めるようになりそうだ。
 
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